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分析方法紹介/ヘキサン抽出物質試験

2010.11.30コラム

分析方法紹介/ヘキサン抽出物質試験

n-ヘキサン(ノルマルヘキサン)という有機溶媒によって抽出される不揮発性物質の総称で、水中に含まれる油分の指標です。
油分は、魚介類を死亡させたり臭いをつけてその商品価値を失わせます。そのため、環境基準では、海域についてn-ヘキサン抽出物質として「検出されないこと」(検出下限値0.5mg/L)と定められています。海域だけでなく陸水域でも、油分、特に鉱物油は石油臭によって水の価値を損なったり、下水処理場の機能を阻害したりします。
n-ヘキサン抽出物質は、個々の成分は不明ですが、水中に存在する様々な個体、液体、溶解性の物質のうち、n-ヘキサンに可溶性の成分(動植物性の油脂や石油石炭系の炭化水素など)が抽出されます。それらの多くは他の水質規制項目(BOD、CODなど)の成分となるものが多いので、それらとの相関からみることが大切です。

ポイント1 n-ヘキサンに抽出される物質

n-ヘキサン抽出物質とは、水中に含まれる鉱物油および動植物油脂などの油状物質で、pH4以下でヘキサンによって抽出され、温度80℃付近で揮散しない物質をいう。

「上水試験方法・解説」2001年版より

n-ヘキサンの測定値について

▲各基準値

「水質調査の基礎」平成12年2月
国土交通省 近畿地方整備局 近畿技術事務所

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